患者さまの再来院が思うように増えず、悩んでいませんか?
リピート率に課題を抱えるクリニックにとって、LINE公式アカウントの活用は非常に有効な手段です。
幅広い世代に使われているLINEを活用すれば、予約案内や診療のお知らせなどをスムーズに届けられます。
また、情報発信だけでなく、患者さまの信頼獲得やブランディングにも役立つのが大きな特徴です。
本記事では、クリニックがLINEを活用するメリットや具体的な活用方法、集患に繋がるポイントまで、わかりやすく解説します。
これからLINEを導入したい方や、運用を見直したい方はぜひ参考にしてください。
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クリニックがLINEを活用するメリット
スマートフォンの普及とともに、LINEは年代・性別を問わず日常的に使われる連絡手段となりました。そんなLINEをクリニックでも活用すると、より多くの患者さまと手軽にコミュニケーションが取れるようになります。
LINE公式アカウントの導入で得られるクリニックのメリットとして、以下が挙げられます。
- 幅広いユーザーに届く
- メールよりも高い開封率と反応率
- 無料で導入できる
主なメリットを詳しく見ていきましょう。
幅広いユーザーに届く
LINEは日本国内で非常に高い普及率を誇り、若年層から高齢層まで幅広い年代が日常的に利用しています。
そのため、InstagramやFacebookと比べて利用者層が偏りにくく、クリニックにとってはターゲットとなる患者層すべてにアプローチしやすいのが大きな利点です。
美容皮膚科であれば若年層の患者さまへの訴求はもちろん、シミやしわなど加齢に伴う悩みを抱える中高年層にも同時にリーチできます。
メールよりも高い開封率と反応率
LINEは今や、日常生活においてメールよりも頻繁に使用されているコミュニケーションツールです。
スマートフォンの通知によりメッセージが届くため、ユーザーの反応が早いのが特長です。メールは確認頻度が低く、開封されないまま埋もれてしまうケースもあります。
クリニックにとって、予約のリマインドやサポート情報などを確実に届けるには、開封率・反応率の高いLINEが有効です。
無料で導入できる
公式アカウントは、基本的な機能が無料で利用できるため、クリニックでも初期費用をかけずに導入できます。
無料プランでも、メッセージ配信や自動応答、リッチメニューの設置など、患者さまとの接点を増やすための機能が一通り備わっており、一定の範囲で活用できます。
後ほど詳しく説明しますが、配信数が多くなると有料プランへの切り替えが必要になるため、その点も考慮しておきましょう。
LINE公式アカウントの基本機能

LINE公式アカウントには、クリニックの情報発信に役立つ多くの機能が備わっています。本章ではそのなかでも、よく使われる以下の機能を紹介します。
- メッセージ送信
- リッチメニュー
- タグ管理
各機能を、活用例とあわせて解説しますので、参考にしてください。
メッセージ送信
LINE公式アカウントの「メッセージ送信」機能は、診療案内やお役立ち情報などを患者さまに直接届けられる、有用な機能です。
配信対象を一斉送信にするのも可能で、効率的な情報発信が行えます。
また、予約希望やよくある質問などにはあらかじめ設定した自動応答を使うと、スタッフの対応負担を軽減しつつ、患者さまへすぐに対応できます。
手動でのやり取りを減らしながら、診療の予約や再来院の促進などを効率化できるため、集患対策としても高い効果が期待できるでしょう。
リッチメニュー

※実際のリッチメニューは、専任の担当者が作成いたします
リッチメニューは、LINEの画面下部に大きく表示されるボタン形式のメニューで、クリニックの予約ページや公式サイトなどへワンタップで誘導できる機能です。
視覚的にわかりやすく整理されたメニューは、患者さまにとっても操作がしやすく、必要な情報にスムーズにアクセスできるため、利便性の向上にも繋がるでしょう。
メニューの内容は自由にカスタマイズ可能で、美容に役立つ情報など、届けたい内容に応じて柔軟に構成できます。
Webや電話予約への導線を強化することで、患者さまの行動を後押しし、結果的に再来院や予約率の向上にも繋がります。
タグ管理
タグ管理機能を活用すれば、患者さまの興味や治療履歴などに応じて個別のタグ付けが可能で、セグメントごとに情報を出し分ける配信ができます。
例えば「美容施術経験あり」「シミ取り治療経験あり」など、患者さまのステータスや関心に応じたタグを設定すると、それぞれに最適なメッセージを届けられます。
これにより、必要な情報だけを効率よく届けられるため、配信の効果を高めることが可能です。
情報を自然に提供できる点も、クリニックの運用における大きなメリットといえるでしょう。
クリニックでのLINE活用方法
クリニックでの運用で効果を発揮している、LINE活用方法は以下のとおりです。
- 診療予約やリマインド通知の自動化
- 休診や診療時間変更の連絡
- 新しいメニューや医療機器の導入告知
- サポート情報の発信
- 患者さまの教育(ナーチャリング)
- クリニックのブランディング
順に見ていきましょう。
診療予約やリマインド通知の自動化
LINEを活用して診療予約の受付やリマインド通知を自動化すると、業務効率と患者さま対応の質を同時に向上できます。
あらかじめ施術サイクルに応じて次回予約の案内を送信したり、来院前日に自動でリマインドメッセージを配信したりすると、患者さまの予約忘れや無断キャンセルを防止可能です。
スタッフの負担が軽減されるだけでなく、再来院を促す自然な仕組みとしても機能します。
休診や診療時間変更の連絡
休診や診療時間の変更は、原則として事前に患者さまへ周知しておくのが望まれます。
しかし、急な変更が発生した場合には、LINEを活用すると、患者さまに気づいてもらえる可能性を高められるでしょう。
通知がスマートフォンに直接届くため、ホームページや院内掲示よりも目に留まりやすく、来院時の混乱を防ぐ手段として有効です。
一斉配信機能を使えば、患者さまへスムーズに情報を届けられ、スタッフの負担も軽減されます。
新しいメニューや医療機器の導入告知
施術メニューや医療機器を新しく導入した際は、LINE公式アカウントを通じてスピーディーに告知すると、患者さまの関心を引きつけられます。
例えば「最新のシミ治療機器を導入しました」などのメッセージに、画像や詳細ページへのリンクを添えると、視覚的にも訴求力の高い情報発信が可能です。
既存の患者さまにとっても、新しい治療法の選択肢を知る機会となり、再来院のきっかけづくりにも繋がります。
サポート情報の発信
治療後の注意点や自宅でのセルフケア方法など、患者さまのアフターフォローに役立つ情報をLINEで届けるのも可能です。
美容クリニックでは、ダウンタイム中の過ごし方や施術効果を高めるケア方法など、再来院に繋がる信頼構築の機会となります。
さらに、「人気施術ランキング」など、関心を引きやすいコンテンツもあわせて配信すると、患者さまの興味喚起と再来院の動機付けに繋がります。
患者さまの教育(ナーチャリング)
LINEの「ステップ配信」機能を活用すれば、友だち登録後にあらかじめ設定した情報を段階的に自動送信できます。
例えば初日に医師の紹介、2週目に人気施術メニューの解説、3週目によくある質問への回答や治療の流れを配信すると、自然な流れでクリニックへの関心を深めてもらえるでしょう。
これはナーチャリング(教育)の観点からも有効で、信頼関係構築や再来院の促進にも繋がります。
押し付けがましくない情報提供で、患者さまに安心感を与えるのが大切です。
クリニックのブランディング
LINEのタイムライン機能で、クリニックのブランディングに役立つ情報発信が可能です。
医師やスタッフの紹介、院内の雰囲気、施術機器などを写真や動画で紹介すると、専門性や親しみやすさを自然に伝えられます。
また、クリニックの日常の取り組みを発信すると、人柄や理念が伝わり、信頼感の向上にも繋がるでしょう。
こうした継続的な情報発信は、新規の患者さまの来院動機になるだけでなく、既存の患者さまとの関係維持にも効果的です。
クリニックの集患に繋がるLINE活用ポイント

LINEはただ情報を配信するだけでは、思うような集患効果は得られません。集患に繋がるLINEの活用ポイントとして、以下が挙げられます。
- LINE登録までの導線を設計する
- 配信タイミングを工夫する
- ホームページや予約システムと連携する
それぞれ具体的なポイントを解説します。
LINE登録までの導線を設計する
LINE公式アカウントを効果的に活用するには、まず「友だち登録」までの導線設計が重要です。
院内の受付や診察室にポスターやQRコードを設置したり、WebサイトやGoogleビジネスプロフィールにリンクを掲載したりと、患者さまが登録できる環境を整えるのがポイントです。
診療後にスタッフが声かけを行うと、さらに高い効果を得られるでしょう。

配信タイミングを工夫する
患者さまへの継続受診を促すには、配信タイミングの工夫が必要です。
例えば、施術から一定期間が経過したタイミングで再診のご案内を送ると、患者さまに次の受診を意識してもらいやすくなります。
また、季節の変わり目には肌トラブルが増えやすいため、紫外線対策や乾燥対策といったタイムリーな情報を配信するのも効果的です。
患者さまのニーズや時期に合わせた情報を届けると、無理なく再来院に繋げられます。
ホームページや予約システムと連携する
リッチメニューからホームページや予約システムへのリンクを設置すると、患者さまをスムーズに目的のページへ誘導できます。
「予約はこちら」や「診療メニューを見る」といったボタンを設けると、迷わず行動に移せるようになり、利便性の向上に繋がるでしょう。
これにより、情報を探して離脱するケースを防げるほか、予約までの導線が短くなることで予約率の改善も期待できます。
スマートフォンからの利用が多い患者さまにとって、直感的な操作性は重要なポイントです。
クリニックでのLINE活用時の注意点
LINEは便利なツールである一方で、注意すべき点もあります。以下の注意点を事前に把握したうえで運用を始めましょう。
- 医療広告ガイドラインを遵守する
- 個人情報の扱いとプライバシー対策を徹底する
- 配信数によっては料金がかかる
本章では3つの注意点を詳しく解説します。
医療広告ガイドラインを遵守する
LINEを活用した情報発信も、Webサイトと同様に医療広告ガイドラインの対象となります。
そのため、「確実に治る」のような誇大広告にあたる表現や、患者さまの声(口コミ)などは配信できません。
意図せずガイドラインに抵触すると、行政指導や信頼の失墜に繋がる恐れがあります。
配信前に内容を精査し、必要であれば医療広告に詳しい専門家に確認を依頼するなど、慎重に対応していきましょう。

個人情報の扱いとプライバシー対策を徹底する
クリニックがLINEを運用する際には、患者さまの氏名や連絡先、通院履歴などの情報も個人情報として扱われるため、適切な管理が必要です。
まず、LINEで取得する情報の利用目的を明確にし、患者さまにも分かりやすく説明するのが大切です。
そのうえで、情報を記録する際の取り扱いルールを院内で統一し、スタッフ間での共有や取り扱いミスが起きないよう運用マニュアルなどを整備しましょう。
安心して利用してもらうためには、プライバシー保護に配慮した運用ルールの徹底が重要です。
配信数によっては料金がかかる
LINE公式アカウントは、無料プランでも運用が可能ですが、配信できるメッセージ数には上限があります。
一定数を超えると、自動的に配信が停止されるため注意が必要です。
コミュニケーションプラン | ライトプラン | スタンダードプラン | |
月額料金(税別) | 無料 | 5,000円 | 15,000円 |
メッセージ上限 | 200通 | 5,000通 | 30,000通 |
※メッセージの送信数は、配信人数×メッセージ通数でカウントされます。
患者数が多いクリニックや、こまめな情報配信を行いたい場合には、月額費用が発生する有料プランへの移行が検討対象になります。
プランごとに配信数や機能の上限が異なるため、配信内容や登録者数に応じて、無理のない運用設計を行いましょう。
クリニックの公式LINEを活用して集患を強化しよう
クリニックがLINE公式アカウントを活用すれば、予約案内や診療のお知らせなどをタイムリーに届けられるだけでなく、予約促進や再来院のきっかけづくりにも繋がります。
幅広い世代が使うLINEは、高い開封率と反応率を誇り、患者さまとの接点を自然に増やせるのが大きな魅力です。
ぜひ本記事を参考にLINEを活用し、集患を強化していきましょう。
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