初診率とは?平均値から見る自院の立ち位置と課題別の改善ポイントを解説

クリニックの集患にお悩みではありませんか?

患者数が伸びないと感じたとき、見直すべき指標として挙げられるのが初診率です。

初診率は新規患者の獲得状況と継続受診のバランスを映し出す数字であり、クリニックの集患構造を客観的に把握する手がかりになります。

初診率は高ければ良い、低ければ悪いというものではありません。診療科ごとの平均値と自院の立ち位置を照らし合わせてはじめて、課題が見えてきます。

本記事では、初診率の平均値から具体的な改善ポイントまでをわかりやすく解説します。集患にお悩みのクリニックさまはぜひ最後までお読みください。

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目次

初診率とは?

来院した患者さまのうち、はじめてそのクリニックを受診した人の割合を初診率といいます。

初診率が高いほど新規の患者さまの割合が多く、低いほど既存の患者さまに支えられた経営構造になっていると考えられます。

初診率は現在の集患状況を把握するだけでなく、クリニックの集患課題を見極めるうえで重要な指標です。

診療科目ごとの平均初診率

初診率は診療科目によって大きく異なり、診療内容の違いが数値に表れてます。

診療科目外来患者総数初診患者数初診率
内科25,102,5763,511,58813.99%
消化器内科2,172,433306,50714.11%
皮膚科2,829,062658,77123.29%
小児科3,222,990844,80426.21%
整形外科12,084,9881,202,9269.95%
美容外科259,22074,32828.67%
耳鼻咽喉科2,317,252696,14530.04%
歯科75,7098,55511.30%

出典:医療施設調査 / 令和5年医療施設(静態・動態)調査 全国編

厚生労働省が令和5年度に実施した調査結果によると、美容外科や耳鼻咽喉科は症状に応じて単発で受診されやすく、初診率が高い傾向にあります。

一方で内科・整形外科・歯科などは継続的な治療が中心となるため再診の割合が多く、初診率は相対的に低くなります。

自院が属する診療科の平均初診率を把握し比較すると、集患課題を客観的に判断できるでしょう。

自院の初診率を診断しよう

平均値と比較した結果をもとに、自院の課題を明確化させましょう。

本章では、以下の3つの状況から課題を特定します。

  • 初診率が平均より低い
  • 初診率が平均より高い
  • 初診率が平均と同じくらい

あわせて、初診・再初診・再診の違いを正しく理解しておくとより適切な改善策が見えてきます。詳しくは以下の記事をご参考ください。

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初診率が平均より低い:新規患者の集患が課題

自院の初診率が平均より低い場合、患者さまに十分に認知されておらず来院の選択肢として候補に上がっていない状態にあると考えられます。

クリニックの情報発信が不足していると、そもそもクリニックの存在を知られないまま競合に流れてしまいます。

このようなケースでは、まず情報発信の量と質を見直し、Web上や商圏内での認知を高めることが重要です。

初診率が平均より高い:再診・再初診が課題

平均と比べて自院の初診率が低い場合、新規患者の獲得はできているものの再診や再初診に繋がっていない可能性があります。

これは集患そのものよりも来院後のフォロー体制に課題を抱えている状態といえます。

新規で来院した患者さまの診療を一度きりで終わらせず、継続受診へと繋げる体制が重要です。

初診率が平均と同じくらいなら?

初診率が診療科の平均と同程度の場合、一見すると大きな問題はないように思えます。しかし実際には、次の成長への方向性を判断する段階にあるといえるでしょう。

重要なのは数値そのものではなく、自院の経営状況と照らし合わせてどこを伸ばすべきか見極めることです。

例えば予約枠に余裕があり来院数が伸び悩んでいる場合は、新規患者獲得に注力すべきでしょう。

一方、来院数は確保できているものの単価や収益性に課題がある場合は、再診・再初診を強化してLTV(顧客生涯価値)を高める施策が有効です。

初診率が低い場合に見直すポイント

自院の初診率が低い場合は、以下の3つに取り組みましょう。

  • 検索経由の新規患者獲得
  • 商圏内の患者獲得
  • 認知獲得の強化

初診率改善に向けてのポイントを詳しく解説します。

検索経由の新規患者獲得

多くの患者さまは症状名や悩みを検索し、複数のクリニックを比較したうえで来院先を決めています。

そのためGoogleなどの検索結果で適切に情報が表示されていなければ、選択肢にすら入らない可能性があります。また最近ではAIからの検索も増えており、今後その傾向は益々拡大していくでしょう。

検索経由の新規患者獲得にはSEO対策やLLMO対策が有効です。

対策方法特徴対策ポイント
SEO(検索エンジン最適化)症状名や施術名で検索するユーザーにアプローチできる。複数サイトを比較検討したうえで来院先を選ぶ傾向が強い。症状ごとの専用ページを整備し、情報発信を行う。患者さまの悩みや疑問の答えになるようなコラムを作成する。
LLMO(AI検索最適化)「◯◯でおすすめのクリニックは?」などの質問に対して、自院が候補に上がる可能性が高まる。AI検索でクリニックを探している層にアプローチできる。WebサイトをAIが理解・引用しやすい構造にする。Webサイトの経験・専門性・権威性・信頼性(E-E-A-T)を高める。
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商圏内の患者獲得

初診率が低い場合、クリニックの商圏内で来院意欲の高い層を取りこぼしている可能性があります。

こうした層は症状が出たタイミングで近くのクリニックを探す傾向が強く、マップエンジンを最適化(MEO)するのが有効です。

なかでもGoogleビジネスプロフィールは、Google検索やGoogleマップ上でのユーザーとの接点となります。商圏内の新規患者を獲得するためには地図検索での見え方を最適化し、来院に繋げるのがポイントです。

対策方法特徴対策ポイント
MEO(マップエンジン最適化)Google検索やマップ検索を通じて、来院意欲の高い患者さまにアプローチできる。検索から来院までのユーザーの意思決定が早い。Googleビジネスプロフィールの基本情報を正確に登録し、内容を充実させる。口コミが自然と集まる体制づくりを行う。
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認知獲得の強化

認知獲得には先述したSEOやLLMOも有効ですが、近年ではInstagramで情報収集を行うユーザーも増えており、認知獲得の手段としてInstagram運用の有効性が高まっています。

投稿を通じてクリニックの雰囲気や専門性などを伝えると、来院候補として意識されやすくなります。

検索経由のアプローチと組み合わせて活用すると、患者さまとの接点をより広げられるでしょう。

対策方法特徴対策ポイント
Instagram運用写真や動画を活用して、クリニックの魅力を伝えられる。潜在層にも認知を広げやすい。診療内容・症例・院内の様子を定期的に発信し、予約へと繋げる。投稿の継続と統一感が重要。
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初診率が高い場合に見直すポイント

自院の初診率が高い場合は、再診・再初診へと繋げるために以下の取り組みを行うのがポイントです。

  • リピート導線をつくる
  • 離脱ポイントを削減する
  • 比較検討段階で優位に立つ

再来率向上に向けたポイントを順に解説します。

リピート導線をつくる

再診・再初診へと繋げるためにはLINE公式アカウントを活用したフォローアップが有効です。

予約のリマインドや定期検診の案内など、定期的な情報発信をとおして来院後も継続的に接点を持てます。

LINEはメールに比べて開封率が高く、利用しているユーザー層の幅も広いのが特徴です。LINEを起点に来院のきっかけをつくることで、再来率の向上が期待できるでしょう。

対策方法特徴対策ポイント
LINE運用開封率が高く、情報を確実に届けやすい。患者さまとの継続的な接点をつくれる。初診時に友達追加を促す。予約リマインドや定期フォローを自動化する。配信頻度に配慮する。
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離脱ポイントを削減する

患者さまの離脱の原因は治療内容そのものではなく、来院時の不便さにあるケースも少なくありません。

予約が取りにくい・待ち時間が長い・Web問診票の入力が煩雑といった体験は患者さまにとって大きなストレスとなるでしょう。

特に患者さまの不満のなかで多く挙げられるのが待ち時間の長さです。厚生労働省の令和5年度受療行動調査によると、外来患者数の25.5%が診察までの待ち時間に不満を感じていました。

こうした離脱ポイントを把握し、Web問診の導入や予約システムなどを最適化することで通院時の負担を軽減できます。

出典:令和5(2023)年受療行動調査(確定数)の概況

比較検討段階で優位に立つ

患者さまは初診後もこのクリニックに通い続けるべきかを判断しており、その判断材料となるのが情報発信です。来院時の体験だけでなく、その後に得られる情報も重要となるのです。

当社が支援しているクリニックさまのWebサイトではダイレクト流入が毎月一定数確認されており、患者さまがブックマークなどから定期的に情報を確認している様子が伺えます。

症例ページ・コラム・医師紹介・FAQなどを発信し続けると患者さまからの信頼を獲得し、比較検討の場面でも選ばれやすくなります。

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集患対策では医療広告ガイドラインに注意

初診率・再診率向上といった集患対策に取り組む際は、医療広告ガイドラインの遵守が必須になります。

どれほど効果的な施策であっても、ガイドラインに違反してしまえば行政指導の対象となります。最悪の場合は違反内容が公表され、クリニックの信頼を損なう可能性もあるでしょう。

指導が入っても期日までに改善すれば大事には至りませんが、対応には想像以上に多くの時間と労力がかかります。

集患対策では、医療広告ガイドラインの正しい知識をもとに違反を未然に防ぐ体制が必須です。表現の判断に迷う場合は、必要に応じて専門家の意見を取り入れましょう。

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患者数を伸ばすには戦略的なWebマーケが必要

継続的に集患を行うには、単発の施策に頼るのではなく初診・再初診・再診の一連の流れを捉えた戦略的なマーケティング施策が必要です。

新規患者の獲得だけを注力しても、再診や再初診に繋げられなければ安定した患者数の増加にはなりません。

SEOやMEO、SNS運用など複数の施策を組み合わせて取り組むのが重要です。

ただし、これらの施策をすべて院内で完結するのはリソースや専門知識の面から見ても難しいのが現実です。戦略設計から施策の実行・改善までを一貫して支援してくれるサービスを活用すると、効果的な集患対策を行えます。

初診率を起点に、選ばれ続けるクリニックを目指そう

初診率は自院の集患構造や経営課題を映し出す重要な指標です。

診療科ごとの平均値と比較すると新規患者獲得に注力すべきか、あるいは再診・再初診を強化すべきかの課題が明確になり、優先的に取り組むべき方向性が見えてくるでしょう。

そのうえで目的に応じた施策を組み合わせて行うと、集患効果がより高まります。

初診率を起点に優先順位を定め、戦略的に施策運用を行いながら選ばれるクリニックを目指していきましょう。

当社ParaWorksでは、これまでに複数のクリニックさまをご支援し、集患に繋げてきました。Webサイトのアクセスや集患対策にお悩みのクリニックさまは、ぜひParaWorksのClinic Clickへご相談ください。

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