「全店一律の広告配信」が損をする3つの理由|多店舗チェーンの広告運用

結論

多店舗チェーンの広告を全店同じ設定で配信すると、①予算が反応しやすい店舗に偏り、②伸びしろのある店舗に届かず、③店舗ごとの効果が見えなくなります。店舗ごとに配信エリア・時間帯・広告の中身を変えることで、同じ予算でも集客の底上げができます。

こんにちは、ParaWorksの多店舗運用チームです。私たちは、30〜300店舗規模のチェーンやFC本部の広告を、店舗ごとに運用しています。

多店舗の広告は、「ブランド全体で1つの設定」で配信されていることがよくあります。店舗ごとに設定すると手間がかかりすぎる、というのが大きな理由です。ただ、全店一律の配信には、見えにくい損があります。この記事では、その理由を3つに分けて説明し、店舗ごとの配信に切り替える進め方を紹介します。

目次

理由1:予算が「反応しやすい店舗」に偏る

広告の配信システムは、反応が集まりやすいところに予算を寄せていきます。全店を1つの設定で配信すると、人口が多いエリアの店舗や、もともと知名度の高い店舗に配信が集まりやすくなります。

その結果、次のようなことが起きます。

  • もともと集客できている店舗に、さらに広告費が使われる
  • 集客に苦戦している店舗には、ほとんど広告が届かない
  • 全体の数字は良く見えるが、店舗間の差は広がる

「全体としては成果が出ている」のに、「苦戦店が一向に良くならない」。この状態は、全店一律の配信で起きやすい典型的なパターンです。

理由2:伸びしろのある店舗に「合った広告」が届かない

同じブランドでも、店舗ごとに来るお客様は違います。

駅前・オフィス街の店舗郊外・住宅地の店舗
お客様が来る距離徒歩圏が中心車で来る広い範囲
主な客層(例)通勤・通学の人家族連れ
強い時間帯(例)平日の昼週末の夜
響く広告(例)短時間で済む、手軽さゆっくり過ごせる、家族向け

※客層・時間帯は説明のための例です。実際は店舗ごとのデータで確認します。

全店一律の配信では、配信エリアの広さも、配信する時間帯も、広告の画像や文言も、すべての店舗で同じになります。すると、どの店舗にとっても「少しずつ合っていない広告」になりがちです。

伸びしろのある店舗ほど、その店舗の商圏に合った広告が必要です。ここが合っていないと、広告費を使っても来店につながりません。

理由3:店舗ごとの効果が見えず、改善できない

全店一律の配信では、広告のレポートもブランド全体の数字が中心になります。そのため、次のような問いに答えられません。

  • どの店舗で広告が効いていて、どの店舗で効いていないのか
  • 新店の立ち上げに、広告がどれだけ貢献したのか
  • 加盟店から「うちの店舗にはどれだけ効いたのか」と聞かれたときに、何を見せるか

効果が見えなければ、改善のしようがありません。経営層への説明や、FC本部であれば加盟店への説明にも困ります。


店舗ごとの配信に切り替える3つのステップ

全店一律の配信から、店舗ごとの配信に切り替えるときは、次の3つのステップで進めます。

  1. 商圏を設定する: 店舗ごとに配信エリアと距離を決め、人口や世帯の特徴から狙う客層を決めます。
  2. 出し分ける: 時間帯、広告の画像、文言を店舗ごとに変えます。複数の案を試し、反応の良いものを残します。
  3. 店舗別に改善する: 店舗ごとのレポートを見て、伸びる店舗に予算を寄せ、苦戦している店舗は打ち手を変えます。

店舗別配信の流れ:商圏を設定 → 出し分ける → 店舗別に改善

全店一斉に切り替えなくてよい

最初から全店を切り替える必要はありません。まずは10〜20店舗で3か月ほど試し、効果が出た設定を全店に広げるのが、失敗の少ない進め方です。試す店舗は、「伸びしろが大きいのに苦戦している店舗」を中心に選ぶと、違いが見えやすくなります。

手間の問題は「仕組み化」で解決する

店舗ごとの配信で最大の壁になるのは、設定と運用の手間です。店舗数が50、100と増えると、手作業では回らなくなります。

ParaWorksでは、自社開発のシステムで店舗ごとの設定作業を約84%削減し、その時間を人による分析と改善に使っています。150店舗以上のチェーンでも、月1,200本規模のクリエイティブを検証できる体制です。


事例:店舗ごとの配信で新規来店が増えた外食チェーン

外食チェーンの株式会社物語コーポレーション様では、150店舗以上で店舗ごとの広告運用を行っています。

指標結果
新規来店数昨対比 月180%に増加
費用対効果約30%改善
最大ROAS4,000%以上

出典:伴走AD for チェーン


よくある質問

何店舗くらいから、店舗ごとの配信を考えるべきですか?

目安は30店舗以上です。店舗数が少ないうちは手作業でも対応できますが、30店舗を超えると、全店一律の配信との差が大きくなり、手作業では回らなくなってきます。

店舗ごとに配信すると、広告費は増えますか?

必ずしも増えません。同じ予算でも、店舗ごとの伸びしろに合わせて配分を変えることで、無駄な配信を減らせます。

今の広告代理店に、店舗ごとの配信をお願いできますか?

対応できる代理店もありますが、ブランド単位の運用だけで、店舗ごとの設定は別料金か対応不可、というケースもあります。依頼する前に「店舗ごとの設定と、店舗別のレポートまで対応してもらえるか」を確認しましょう。


まとめ

  • 全店一律の配信では、予算が反応しやすい店舗に偏り、伸びしろのある店舗に合った広告が届かず、店舗ごとの効果も見えません。
  • 店舗ごとに「商圏を設定する → 出し分ける → 店舗別に改善する」の3ステップで切り替えます。
  • まずは10〜20店舗で試し、効果が出た設定を全店に広げましょう。

自社の店舗では、どこに伸びしろがあるのか。 ParaWorksでは、店舗リストをお預かりするだけで、伸びしろの大きい店舗や推奨の配信エリアが分かる「店舗別 集客ポテンシャル診断」を無料で行っています。

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この記事を書いた人
ParaWorks 多店舗運用チーム

多店舗チェーン・FC本部向けに、店舗ごとの広告運用を行うチームです。 150店舗以上のチェーンの運用実績があり、 Meta・Googleディスプレイ・Yahoo!ディスプレイ・LINEに対応しています。

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