最近、LINE公式アカウントがBAN(利用停止)される事例について、多くのご相談やお問い合わせをいただいています。
LINE公式アカウントが停止されると、これまでに獲得した友だちリストや配信機能を失い、ビジネスに大きな影響を及ぼします。広告をかけていた場合、広告費も無駄になる可能性があります。
LINE公式アカウントを安全に運用するためには、LINE社が出しているガイドラインや利用規約をしっかりと理解し、自分のアカウントがそれらに反していないか定期的に確認することが重要です。
本記事では、ガイドラインと利用規約のポイントをわかりやすく解説し、BANを防ぐための具体的な対策をご紹介します。
ガイドラインと利用規約の概要
LINE公式アカウントを運用する上で避けて通れないのが、ガイドラインと利用規約の遵守です。これらは、アカウントの健全な運用を確保し、ユーザーと企業の双方が安全に利用できる環境を整えるための重要なルールとなっています。
ガイドラインとは?おさらい
ガイドラインは、LINE公式アカウントの運用における基本的なルールを示したものです。禁止事項や推奨される運用方法が記載されており、アカウント停止のリスクを防ぐための指針となります。
利用規約とは?おさらい
一方、利用規約は、LINE公式アカウントの使用に関する契約条件や責任範囲を定めたものです。アカウントの審査基準、利用料、責任問題などが含まれており、企業としての運用ルールを確認するために重要な文書です。
これらのルールを守る理由
ガイドラインや利用規約を遵守することで、以下のようなメリットがあります:
- アカウント停止のリスクを回避できる。
- ユーザーから信頼を得ることができる。
- 長期的に安定したアカウント運用が可能になる。
これらの基本的なルールを理解し、運用に役立てることで、LINE公式アカウントをより効果的に活用できるようになります。
アカウント開設時の注意点
LINE公式アカウントを開設する際には、いくつかの重要な注意点があります。
これを理解し、正しく対応することで、アカウント停止や利用制限といったトラブルを未然に防ぐことができます。
アカウントの種類と審査基準
LINE公式アカウントには「認証済アカウント」と「未認証アカウント」の2種類があります。認証済アカウントを取得するには、LINEによる審査を通過する必要があります。審査では、以下のような基準があります。
- 事業内容がLINEのガイドラインに適合しているか。
- 法律や規制に違反していないか。
- 公序良俗に反する内容がないか。
引用 https://terms2.line.me/official_account_guideline_jp
利用できない法人や団体
・犯罪に使用されるおそれのある商品またはサービスの提供を行っている法人・団体・個人
・不法行為または犯罪行為を構成しまたは助長するおそれのある法人・団体・個人
・他人の個人情報、登録情報、利用履歴情報などの違法または不正な売買・仲介・斡旋等を行っている法人・団体・個人
・法令または公序良俗に反する行為を行っている若しくは行うおそれのある法人・団体・個人
・利用規約第18条に定める禁止行為を行っていると当社が判断する法人・団体・個人
・その他当社が本サービスの利用が不適当であると判断する法人・団体・個人
(LINEユーザーに不利益を被らせる可能性のある法人・団体・個人、当社の信用若しくは評判に悪影響を与える可能性のある法人・団体・個人、当社をクレームや紛争等に巻き込む可能性のある法人・団体・個人などが含まれますが、これらに限られません)
利用できない業種・業態
一部の業種やサービスではLINE公式アカウントの開設が制限されています。以下のような業種は注意が必要です
- 出会い系やアダルト関連サービス
- 違法な医薬品の販売
- 賭博や投資詐欺に関連する業務
引用 https://terms2.line.me/official_account_guideline_jp
• 医療
• 出会い
• アダルト
• ネット関連ビジネス
• 連鎖販売取引
• クレジットカード現金化
• ギャンブル
• 個人情報
• 模倣品・海賊版
アカウント名称の設定ルール
認証済アカウントの名称には、法人名やサービス名など、公式であることが分かる表記を含める必要があります。また、以下のような名称は使用が禁止されています:
- 実在しない名称
- ユーザーを誤解させる表現
こちらが禁止されている内容です。
引用 https://terms2.line.me/official_account_guideline_jp
1. 法人・団体・個人事業主または商品・サービスのいずれかの正式名称が必ず含まれること
2. 実在しない法人・団体・個人事業主または商品・サービスが実在するかのように誤認されないこと
3. 事実とは異なるまたは誤認を招くような内容の文字列が使用されていないこと
4. 当社または関連会社の商品・サービスと誤認されないこと
運用時の注意点
LINE公式アカウントを運用する際には、日々の配信内容や設定がガイドラインや利用規約に適合しているかを確認する必要があります。正しい運用を続けることで、アカウント停止のリスクを回避し、ユーザーとの信頼関係を構築できます。
配信コンテンツの禁止事項
配信するメッセージ内容が、以下の禁止事項に該当しないよう注意してください:
- 誤解を招く内容やスパム行為
- ユーザーのプライバシーを侵害する内容
- 暴力的、性的、または公序良俗に反する表現
配信頻度と内容の最適化
- 過剰なメッセージ配信は、ユーザーの不快感を招き、友だち解除につながる恐れがあります。
- 配信頻度の目安は週1~2回程度。内容は顧客にとって有益であることを心がけましょう。
LINE公式ロゴや名称の使用ルール
LINEのロゴや公式名称を使用する際には、LINEの規定に従う必要があります。不適切な使用は、ブランドの信頼を損なうだけでなく、LINEからの指摘や制裁を受ける可能性もあります。
ロゴガイドライン
LINEおよび関連サービスのロゴやアイコンは、LINEヤフー株式会社の知的財産です。
ロゴを使用する際は、「ロゴガイドライン」および「広告・販促・告知物におけるLINE関連素材使用についてのガイドライン」を遵守する必要があります。
以下の場合、LINEヤフー株式会社による事前確認が必須となります。
- プレスリリースでの使用
- 動画素材(TVCMやオンライン配信など)での使用
- LINEポイントを訴求するクリエイティブでの使用
これらに該当する場合は、事前に「LINEブランドの利用に関するお問い合わせ」から連絡し、確認を受ける必要があります。
ロゴ・アイコン使用時の注意点
使用する際には使用レギュレーションを守る必要があり、以下を遵守しましょう
アイソレーションゾーンの確保:ロゴやアイコンの周囲には、一定の余白(アイソレーションゾーン)を設け、他の要素と適切な距離を保つ
デザインの改変禁止:ロゴやアイコンのデザインを変更したり、周囲を縁取るなどの加工は許可されていません。
最新データの使用:使用する際は、最新のロゴデータをダウンロードし、ガイドラインに従って正しく使用することが求められます。
また、ロゴ画像だけでなく、表記も気をつける必要があります。
正式表記 | NG例 |
LINE公式アカウント | 公式LINEアカウント、◯◯公式アカウント、公式LINE等 |
友だち | 友達、お友達、お友だち等 |
友だち追加 | 友達登録、友だち登録、お友達登録、お友だち登録等 |
広告の運用における注意
広告を出稿する場合、広告内容もガイドラインに沿ったものにする必要があります。誤解を招く表現や煽り文句を避け、適切な情報を提供することが重要です。
運用が始まった後も、定期的に配信内容やアカウント設定を見直し、ルールに違反していないか確認する習慣をつけましょう。これにより、安全かつ効果的なアカウント運用を継続することができます。
まとめ
LINE公式アカウントを運用する際には、ガイドラインや利用規約を遵守し、適切な運用を行うことが最も重要です。特に、最近増えているアカウントBAN(利用停止)を防ぐためには、自身のアカウントがLINEの定めるルールに適合しているかを定期的に確認する必要があります。
さらに、LINE関連のロゴやアイコンを使用する際にも、ブランドガイドラインを守り、正しい形で使用することが求められます。特にプレスリリースやメディアでの使用、LINEポイント関連のプロモーションにおいては事前確認が必要であり、ガイドラインの細部にまで注意を払う必要があります。
適切な運用を行うことで、LINE公式アカウントは顧客との信頼関係を築き、効果的なマーケティングツールとして活用できます。ガイドラインを守りながら、安全で継続的な運用を心がけ、LINE公式アカウントを最大限に活用しましょう。
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