LINE公式アカウントの運用をより効果的にするために、多くのユーザーが利用しているRich+LINEに新しいアップデートがリリースされました。
柔軟性とカスタマイズ性をさらに高めるための新機能が追加され、LINE公式アカウント運用者にとってかなり効果的な施策組み込むことができるようになりました。
今回のアップデートでは、フレックスメッセージのデザインオプションの拡張や、スタンプラリーQRコードの新たな活用方法、さらにクーポン有効期限の設定オプション追加など、運用現場で役立つ機能が充実しています。これにより、ユーザー体験を向上させつつ、運用効率も大幅に向上することが期待されています。
この記事では、今回のアップデートの内容をわかりやすく解説し、それぞれの新機能の具体的な活用方法についてご紹介します。
フレックスメッセージタイプの拡張でデザインの自由度が向上
これまでは限られたテンプレート内でデザインを調整するしかありませんでしたが、今回のアップデートにより、フレックスLiteおよびフレックスタイプの全メッセージで背景色や文字色を自由に設定できるようになりました。これにより、以下のようなデザインの幅が広がります:
- ブランドカラーを使用したオリジナルデザインのメッセージ作成。
- 季節感やイベントに合わせた配色の調整。
- 特定のターゲットに響くカラーテーマの設定。
カラム単体でのエクスポート/インポート機能
Rich+LINEの管理画面のアップデート内容になりますが、フレックスメッセージの各カラムを個別にエクスポートおよびインポートできるようになったことで、メッセージの再利用や部分的な変更が簡単になりました。これにより、以下のような場面で便利に使えます:
- 複数店舗で共通のテンプレートを共有しつつ、店舗ごとにカスタマイズ。
- 一部のカラムのみを変更し、効率的に新しいメッセージを作成。
これにより、今まで手作業で作成したメッセージがインポートエクスポートできるようになったため、人的ミスを減らすことができ、運用がより一層効果的になりました。
フレックスメッセージタイプの拡張により、メッセージのデザインがより多彩になり、顧客に与える印象を強化できます。
また、エクスポート/インポート機能の活用で運用効率が向上し、複数の施策を同時進行で行う場合にも時間の節約が可能です。
スタンプラリーQRコード機能の拡張
スタンプラリー機能に関するQRコードの運用がさらに柔軟になり、幅広い活用が可能になりました。このアップデートにより、1つのQRコードで複数スタンプを獲得できる新しいオプションが追加されました
1つのQRコードで複数スタンプ獲得が可能に
従来は、1つのQRコードで1スタンプしか取得できない制限がありましたが、このアップデートにより、1つのQRコードをスキャンするだけで複数のスタンプを獲得する設定が可能になりました。これにより、以下のような新しい活用方法が実現します:
- 複数のイベントをまとめて管理:1つのQRコードで、異なる商品やサービスごとにスタンプを付与。
- 短期間でのスタンプ完了を促進:来店ごとに同じQRコードを使用し、複数スタンプを取得可能。
→ポイントカード形式の運用が可能に
今回の機能拡張により、同じQRコードを繰り返し使用することで、ポイントカードのような形式でスタンプを貯める運用も可能になりました。これにより、手軽にポイントをためる仕組みを提供でき、顧客のリピート利用を促進します。
クーポンの有効期限設定オプションが拡張
LINE公式アカウントのクーポン機能では、「固定日付」だけで有効期限を設定できましたが、Rich+LINE独自のクーポンでは「配布日」を起点とした期限設定が可能になりました。
・配布日※からの日数指定(ワンタイムURL)
・配布日※の月末まで(ワンタイムURL)
・配布日※の翌月末まで(ワンタイムURL)
※ ここでいう「配布日」はクーポン取得用URLが発行された日を指します。メッセージのアクションに「クーポン配布」を設定した場合はメッセージ送信日が「配布日」となります。
今までは、「日付指定 / 取得日からの日数指定 / 取得日の月末 / 取得日の翌月末」の4種類のみでしたが、「配布日」を基準とした有効期限を設定できるようになりました。
クーポンの有効期限設定を活用した具体的な施策
新しい有効期限設定オプションは、配布日を基準とした柔軟なクーポン運用を可能にします。以下では、「誕生日クーポンの配布」と「クーポン取得から○日間の有効期限クーポンの活用」という2つの具体的な活用例をご紹介します。
誕生日クーポンの配布
例えば「12月が誕生月の友だちに、12月31日まで使える誕生日クーポンを配布したい」場合、既存の「取得日」を基準にした指定方法では ユーザーによっては有効期限が翌月までズレ込むケースが発生します。
今回追加された「配布日」を基準とした指定方法を利用した場合、例えばクーポンをメッセージとしてユーザーに配信した場合には配信日が基準となります。そのため、ユーザーがいつクーポンを獲得しても有効期限は12月31日までに固定されます。
クーポン取得から○日間の有効期限クーポンの活用
「取得日を基準」にした有効期限を設定できるため、以下のような柔軟な運用が可能になります
- クーポン取得日から7日間だけ有効に設定することで、いつクーポンを取得しても公平な利用期間を提供。
- 「1週間以内に来店すると特典がある」といった明確な短期キャンペーンの実現。
例えば、飲食店で、「クーポン取得日から7日間有効」と設定。ユーザーがクーポンを取得した日から1週間以内に来店することで割引を受けられる仕組みを構築できます。
- 従来の方法:固定の有効期限設定では、キャンペーン終了直前にクーポンを取得した場合、利用可能な期間が短くなる。
- 新しい設定:取得日を基準に7日間の有効期限を付与することで、すべてのユーザーに平等な利用期間を提供。
まとめ
フレックスメッセージのデザインオプションが拡張されたことで、背景色や文字色のカスタマイズが可能になり、ブランドイメージに合ったメッセージを簡単に作成できるようになりました。
また、カラム単体のエクスポート/インポート機能により、テンプレートの再利用や部分的な調整が効率的に行えるようになり、運用の手間が大幅に削減されます。
さらに、スタンプラリーのQRコード機能では、1つのコードで複数スタンプを付与する柔軟な設定が可能となり、ポイントカード形式の運用や短期間でのスタンプ収集が簡単になりました。
クーポンの有効期限設定では、「配布日」や「取得日」を基準にした新しいオプションが追加され、キャンペーンごとの統一感を保ちながら、ユーザーのタイミングに合わせた公平な特典利用が実現します。
これらの機能により、LINE公式アカウントを通じた顧客とのコミュニケーションがさらに強化され、プロモーションの効果を最大化できるようになりました。
今回のアップデートを活用し、効率的かつ魅力的なLINE運用で、ビジネスの成長を目指しましょう。