リスティング広告を使って集客や売上アップを目指している企業が多いと思います。
リスティング広告はリアルタイムに変化し、競合の出稿状況や入札、リンク先、訴求などの要因でコンバージョンが取れなくなってしまうことが多くあると思います。
広告の効果を最大限に引き出すためには、適切な改善手順と注意すべき点を理解することが重要です。この記事では、ロジックツリーを使ったリスティング広告の改善手順と、その過程で考慮すべき重要なポイントについて詳しく解説していきます。
リスティング広告の改善ロジックツリー
リスティング広告の改善方法はコンバージョンを増やすのか、コンバージョン単価を改善するのか、大きく2つあります。
目的によって改善方法が異なるため、どちらを重視したいかを決めてから改善に取り組むようにしましょう。
リスティング広告の改善方法は、冒頭でお伝えしたように、2つの目的によって改善方法が異なります。
フローチャートも理解いただくために、CPA、CV、クリック数については、計算式で算出できるので、それぞれの項目を改善することで理論上は目的を達成できる仕組みになっています。
・CPA=クリック単価(CPC)÷コンバージョン率(CVR)
・CV=クリック数×コンバージョン率(CVR)
・クリック数=表示回数×クリック率
コンバージョンを増やす場合
ロジックツリーに沿って話を進めると、下記2点となります。
– クリック数を上げる
– コンバージョン率を上げる
上記2点の指標をあげることで数値改善を行うことができるので実施すべきポイントを下記に記載いたします。
クリック数を上げる
こちらも大きく項目をわけると、クリック率と表示回数の2つの指標に分解をすることができます。
①インプレッションを増やす
具体的な施策を下記に記載いたします。
どこから手をつけていいかわからない方は上から順番に実施してもらえるとよいかと思います。
施策 | 内容 |
キーワード追加・停止 | コンバージョンに繋がる検索語句の追加 |
除外キーワードの追加 | コンバージョンに繋がらない検索語句を除外する |
広告文の修正 | レスポンシブ広告の見出し、広告文の追加 |
入札戦略の変更 | 自動入札の見直し(クリック最適化、コンバージョン最適化など) |
配信エリアの見直し | ※エリア設定している場合のみ |
予算増加デバイスの見直し | ※デバイス設定している場合のみ |
予算増加 | キャンペーンの日予算を上げる |
②クリック率を上げる
クリック率を上げることでもクリック数の改善に繋げることができます。一部重複があるかもしれないですが、下記の施策を実施してもらえるとよいかと思います。
施策 | 内容 |
入札単価の引き上げ | 掲載順位を上げる |
広告文の修正 | ユーザーの意図にマッチする訴求を作成 |
コンバージョン率を上げる
次にコンバージョン率を改善する施策を紹介していきます。
様々な方法がありますが、代表的な施策を説明いたします。
施策 | 内容 |
キーワード追加・停止 | コンバージョンに繋がる見込みの語句を追加 コンバージョンにつながらないKWの停止 |
除外キーワードの追加 | コンバージョンに繋がらない検索語句の除外 |
広告文とリンク先の修正 | コンバージョンに繋がるユーザーのニーズを満たす内容にする |
入札戦略の変更 | 手動入札を自動入札に変更する(逆もあり) |
配信エリアの見直し | コンバージョンにつながる地域の見直し |
こちらは後ほど説明するコンバージョン率の改善にもつながる内容となっておりますので、合わせてご確認をお願い致します。
コンバージョン単価を下げる場合
コンバージョン単価を下げる際に行う施策を解説していきます。改善する指標はコンバージョン率とクリック単価ですが、コンバージョン率は先程説明しましたので今回はクリック単価の改善の仕方に絞って説明をしていきます。
クリック単価を下げる
下記に施策を説明していきます。
施策 | 内容 |
入札価格の引き下げ | キャンペーンの入札価格を下げる、調整する |
品質スコアを上げる | 推定クリック率、広告の関連性、ランディングページの利便性を改善する |
クリック単価の高いキーワードの停止 | クリック単価の高騰に繋がっているキーワードを停止 |
まとめ
リスティング広告1つをとっても、目的や目指すべきものが変わると指標も変わってきてしまいます。
もし、運用に行き詰った場合は、一度何のために運用をしているか立ち止まって考えていただくのもよいかもしれません。